とある会社の商品開発チームで
仕事している時の話なのだが
チームの中に
いつも 非現実的なことを
無表情な顔で 話す人がいた
話す内容は いつも 夢物語の
様な到底できそうもない提案だった
が まわりは 彼の意見を
「夢見る少女の様な」話しだけど
提案そのものは 聞いてて
ワクワクするので ある意味
楽しんで聞いていた
彼の性格はすごくピュアで
どんな事も信じてしまう様な
性格だったが、周りとは
距離をとっている感じだった
ある日、その彼が 長期休憩をする
ことになったと上司から 話があり
それ以来、商品開発チームの提案は
現実的な提案ばかりになっていた
その彼と、住んでる所が近かった
せいか 近くのコンビニでばったり
会い、言葉少なに長期休憩の理由を
話してくれた
その理由は 《付き合っていた人が
別の人とも付き合っていたことが
わかり 問い詰めた結果 さよなら
することになった》だった
多分 彼のピュアな性格にとって
すごく大きな痛手だったんだと思う
幸いに その後、彼は職場復帰したの
だか 「夢見る少女の様な」提案は
しなくなっていたが その変わり
笑顔は 少し増えて 周りとの
距離も縮まっていった気がする
#夢見る少女の様な
6/7/2025, 11:06:47 PM