雨空が広がる私の心。
傘をさせればいいが、私は傘を持ってはいない。
誰かが心無しに言った言葉が痛く私に降り注ぐ
耐えれど底が見えない水溜りになって、
晴れる事を知らない心。
1人悲しむ私に、背中に合わせに座った君は
耳を塞いでいるからと私に言った。
ぽつりぽつりと私は弱音を吐く。
雨空の心に光が差して、あれだけ降り注いだ雨は
気がつく頃には止んでいた。
底が見えない水溜りは次第に乾いていった。
君は私の見えない傘になってくれた。
そっと居なくなった君。
まって、まだ私はお礼を言えていない。
5/19/2025, 1:08:27 AM