満月の夜には、オオカミが出るんだって。
そんな事を言って、キミの瞳が輝いた。
今の時代に人狼物語とは───。
ふっと笑って、辺りを見渡す。
あまりに平和な、穏やかな村。
キラキラ星が輝いて、鳥が木で跳ね歌ってる。
乗っかってあげるのも悪くはないかな───。
軽く頷き、ハンカチ一つ。
河原のガラスを、そっと並べて口を開く。
よく知ってるね、なら、これを持っておくといい。
これは、現し身の星。
キミが危なくなった時、その身を逃す宝石だ───。
キラキラ光る瞳、僕は満足げにキミに手渡す。
夢見る心は大切だ、それはきっと宝物になる。
そんな事を考えて───。
…だけどさ。
そんな風に、頷き眠った次の日。
僕が、キミの家で目を覚ましたのは…
何の冗談だ───?
4/16/2026, 3:25:56 PM