彗星

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題:愛の記憶

 ーー俺、ミファーのこと……好きなんだ。
 ーー……私も、好きだよ。
 あの時のことを忘れるはずがない。人生で一番ときめいて、幸せな時だったから。
 こんなに幸せに彩られた記憶を、私は知らなかった。
 赤の花火が上がる寸前に言った、あの言葉。リンクの顔が紅くなっていたのは花火のせいなのか、分からなかった。
 リンクとはあれ以来、たまに会っては外出をしている。所謂【デート】というものだ。
 リンクといると、心が弾む。楽しいのだろう。リンクといる時は何もかもが楽しい。どれも大切な時だ。
 今日もデートをするから、その待ち合わせに書いています。
「お待たせ、ミファー!何か書いてるの?」
「まあ、当たりっちゃ当たり」
「えー何それ?」
 適当に誤魔化して、出発しようと思います。
 それでは、また。
 行ってきます。

お題『真夏の記憶』

8/12/2025, 12:43:47 PM