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 どんな惨めな目に遭っても、どれほどの侮辱を受けても。僕は決して引き下がらなかった。
 ここで揶揄する連中に背を向けてしまえば、負けを認めて逃げるも同然だと。
 連中の思い通りにはならない。僕は強い。
 意地汚くてちっぽけなプライドだけを胸に、君の隣を歩んでいた。
 世界を敵に回しても、君のそばから決して離れない。
 僕の心は炎が燃え上がるように熱くなった。向かう所敵なしだと思っていた。




 君がいなくなった日。
 燃え上がる炎が跡形もなく消え去った。灰すら残らなかった。
 僕の心ごと失った。



『心の灯火』

9/3/2024, 3:48:28 AM