毎年、冬になると私は色々なことを台無しにしてしまう。今まで描いた絵を破り捨て、友人の連絡先を削除し、仕事にも行かなくなる。
そうしてなにも無くなったとき、私はようやく前向きな気持ちになれる。
繋がりがきれたら存在してないのと同じ。
私は存在しなくなることで、どこにでも行けそうな気がする。
「影」のことが好きになれる。
影は笑いながら私に付きまとい、動きを真似する。
「君は全てを失ったとしても独りではない。」
影は言う。
「人間は生まれたときから2人なのだから。」
12/18/2024, 10:17:23 PM