~月に願いを~願った所で何も叶わない事はもうわかっている。それでも願わずにはいられないのは、他に頼れるものがないからだろうか。空に光の線を残しながら消えていく星から視線を外し、そのそばで輝く月を見つめる。変わらず光を反射するその姿にほんの少しの祈りの言葉を贈る。不思議と心が軽くなるのを感じながら瞼を閉じた。
5/26/2023, 12:09:43 PM