ミツ

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君がいる。

君だけが、君でいい。

君がいい。

カーテンの隙間から、君を見る。

もっと知りたい。

でも、知りたくない。

汚い部分は見たくない。

綺麗な心を望んでいる。

僕が惚れたのは君の表面。

「今日も可愛いよな〜」

「誰が?」

「森さん」

「あぁ」

「完璧すぎて怖いけど」

「……」

「あ、欠点あった」

「?」

「僕に惚れないとこ」

「…何いってんの?お前の事好きになる女子はいねーよ」

「はぁ?」

「1回でもモテたことあった?」

「…分かんねーだろ、言えなかったのかも」

「まぁいいさ、……告っちゃえば?」

「はぁ!?」

「どうせ叶わないんだから、せめて」

「森さんに迷惑かもしれないだろ!」

「じゃあ辞めたら」

ふざけんな。

僕はメンタルが弱いんだよ。

そんな事して振られたら…。

ー次の日ー

「なぁ」

「なに」

「森さん、隣のクラスの奴と付き合ったらしいぞ」

「もう聞いた」

「残念だったな」

「別に」

「お前って、自己中だよな」

「はぁ??」

「どうせ、自分のこと好きになってくれないなら要らないとか、思ってたんじゃねーの」

「違、う」

ー放課後ー

「ふざけんなっ、ふざけんな!」

僕が勇気を出して告白したのを振って?

あんな顔しか取り柄がないような人間と付き合って?

結局、森もそこら辺にいる女と同じで顔しか興味がないんだな。

あーあ、良かった。

クソ女だったに違いない。

あんなのと付き合ってたら、今頃後悔してただろうな。

「キャッ」

「え?」

「いったぁ〜」

「ごめんなさい、えっと」

「いや、私もごめん。前見てなかった」

「…名前、教えてくれない?」

この時からだ。

運命だった。

優しくて、可愛くて、天使みたいだ。

彼氏もいないみたいだし、このまま行けばいずれ恋に落ちて……。



                             ーカーテンー
※また書きます、保留で

10/12/2024, 7:54:07 AM