haruno.

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『あなたとわたし』




あなたと私はすれ違うばかり。
あなたとあの子はとても仲良しよね。なら、私とあなたはどう?
接点もない、ただのクラスメイト。

あなたは気づいてないでしょ。私はあなたに憧れがあるって。

なんでかって?そりゃ、
「私たちが過去にはもう、出会っていたからよ。」

私が5歳くらいだった頃にね、両親にお花畑に連れて行ってもらったことがあったの。
その時に花かんむりをつけていたのだけど、それが風で飛ばされてしまったの。
そんな時にあなたが花かんむりを私につけてくれた。
小さかった私はそんなあなたが王子様のように見えたのよね。
同い年だとも知らずに。
名前も知らない。どこに住んでいるのかも知らない。
そんなあなたに再会できたのはとても嬉しかったのよ。

でもね、私たちが話したことがあるのは、1度だけだったのよ。
卒業式の日に「おめでとう。」「そっちこそおめでとう。」
その言葉。


あの時ね、私はずっと伝えたかった。言葉にしたかった。


--あなたは恋してくれますか?--


その一言がずっと私の中に閉じ込められたまま。
ずっと、ずっと過ごしていたの。

なのに不思議よね。同窓会ではたくさん話してたの。

でもね、私が1番不思議に思っていることはね、




私とあなたが今では家族として仲良くしていることよ。

なのに、今でもその話をするのだけどね、まだ信じてくれないのよ!w

11/8/2024, 9:17:45 AM