Ryu

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ああ、この歌、あの人が好きだった歌だ。
懐かしいな。
確か、MDでよく聴いてた。
もう、聴くためのコンポも無いから、何年も聴いてなかった歌。
サブスクで聴けるようになるとは。

あの頃を思い出す。
「歌は世につれ世は歌につれ」
どの時代にも、好きな歌があった。
幸せな気持ちで聴いた歌、悲しい気持ちで聴いた歌。
今聴き返してみても、あの頃の感情が蘇るように、心揺さぶられるメロディがたくさんある。

カセットテープから始まり、CDからMD、そしてダウンロードやストリーミング。
音楽の形は変わってゆく。
音楽そのものの形も、今や、昭和にはあり得なかったような歌が、時折耳に入ってくる。
メロディが把握しづらいような歌。
構成が難解すぎる歌。

思うに、歌のレパートリーが枯渇し始めてるんじゃないだろうか。
世界にあふれる歌は数限りない。
どうしたって、どこかで似たようなフレーズが出来上がってしまう。
そして、パクリだと騒がれる。
それを避けるためには、今までにない、斬新奇抜な歌が生まれ来るのも仕方のないことなのかな、なんて思う。

音楽理論なんて分からないけど、イイ歌はイイ。
それだけで、音楽がある世界に生まれて良かったと思える。
80年代洋楽、今聴いても味がある。
90年代邦楽、青春らしきものが蘇る。
どの時代にも歌があった。
そして、あの人が好きだった歌に、こうして再会する日が訪れる。

元気でやってるかな。
この歌、今も聴いてるかな。
あの頃を、思い出しながら。

5/25/2025, 12:00:50 AM