こんな夢を見た。
水の中を、ゆっくり沈んでいく。
少しずつ、少しずつ、光が遠くなっていく。
抗うことなく、ただ、流れに身を任せて、水底に沈んでーーー
ハッと目を開けると目の前には雲一つない空。
太陽が優しく光を注いでいる。
周りを見ると草原に横たわっていた。
心地いい風が吹く。
ゆっくり立ち上がる。
周りは何もない。ただ草原だけ。
おもむろに、風が吹いている方向に歩き出す。
風とそれに吹かれる草の音だけが響く。
しばらく歩いたら、目の前に誰かが立っていた。
ただ、じっと立っている。
誰だろう?そう思い、足を速める。
しばらく走った。途端、止まる。
頭が真っ白になった。信じられなかった。
気づけば、涙が流れていた。
目の前にいたのは、もう、会えないはずの友人だった。
あの時と変わらない笑顔でそこに、いた。
『会いたかったよ!』
そう叫びたかったのに、声が出なかった。
それどころか、さっきまで動いていた体も固まってしまった。
パニックになっていると、友人の口がゆっくり動くーーーそこで目が覚めた。
夢であったことに絶望して、うなだれる。
友人が何を言おうとしていたのか、それもわからないままだ。
1/23/2026, 12:12:22 PM