君と最後にあった日のことをまだ覚えてる。梅雨を知らない4月末に雨が降る中で君は傘を差さずに外に出た。白いブラウスが透けるのはどうしても嫌だった私は半ば無理やり傘を貸す。君に彼氏がいると知っても、君と付き合うことが出来ないと分かっていても、無防備な君を見られたくなかった。去り際に手を降ってくれた。僕が握れない可愛らしい手だった。
6/26/2024, 4:59:10 PM