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「もう来ないでほしいなあ。」

また明日!

遠くで手を振るソレに聞こえない様に呟く。

これで会うのは何度目だろうか、このままでは走馬灯があいつとの思い出ばっかりになってしまう。それは困る。
これまでにしてきたことを思い返す。あゝとても悔いのない人生とは言えないものだった。まあ、もう受け入れるしかないのだが。
「また明日!」かあ。ソレは俺以上に不気味で化物みたいなものだ、壁も通り抜けられる。以前の俺だったら興味が湧いて脱獄なんか考えていたのかもしれない。

「時間だ。来い」

それでも それでも、もしあの顔が俺だけにしか見えないのならば
あの笑顔を傷つけてしまうのであれば

「生きたくなってしまったなぁ……」

ここは監獄、何人たりとも侵入、脱出できない どこにあるのかも分からない場所。
明日の君の顔を見る為に。体は瞬足で動き出す。



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5/22/2024, 2:32:36 PM