私は小学生の時、私含め三人で交換日記をしていた。
なぜか憧れを持っていた交換日記。やろうと決めてからすぐに皆で文房具屋に行き、お小遣いを出し合いシンプルなノートを買って、私たちの交換日記がスタートした。
誰にも秘密でいようという約束で始めたそれは、自分たちだけで内緒のことを共有しているという感覚がわくわくして、楽しくて、自分の番が回ってくるのを待ち遠しにしていた。
そんなある日、いつまで経っても回ってこないと、一人が言い出した。私は次に渡したし、もう一人に聞いてもわからないと言う。全員自分の家や思い当たる所を探したが、ついにノートは見つからなかった。
それから半年ほど経って、部屋を片付けていたら、前に失くしたと思っていたノートが急に出てきた。一番最近のページを見ると、私が書いた誰にも届いていないページ。
失くしてからもう時間も経っているし、一回は探しても無かったと言った手前、今更告げるのもと思い、生まれた罪悪感と一緒にそっと引き出しの奥にしまった。
あれから何年が経っただろうか。もうすぐ成人するというのに、いまだにあのノートは引き出しの中で眠っている。私の昇華しきれない記憶と罪悪感と共に、今日も日記は閉ざされたままだ。
1/18/2024, 4:11:51 PM