君に会いたくて
下校時刻。靴を履いて外に出る。
君が降りてくるのを待つため、
校舎前のベンチに座った。
部活が今日はないため
靴箱にはどんどん人が集まるが、
未だ君の姿はどこにもない。
人の数が少なくなっていく。
今日は学校に来ていなかったのかもしれない。
諦めて校門の方へ歩みを進めた。
校門の前に着いた頃、後ろから声が聞こえてきた。
「待ってー!」
歩みを止めると背中に衝撃が走った。
後ろを向くと鼻を抑える君の姿。
私の姿を見つけて走ってきてくれたようだ。
「ちょうど良かった!一緒に帰ろ!」
君はいつもの調子で笑った。
君が来るのを20分ほど待っていたことは内緒にしよう。君に縋る醜い私の姿を
君の眩しい笑顔の前では晒したくなかった。
1/20/2026, 9:43:53 AM