たーくん。

Open App

目の前に広がる、複数の世界。
これらは全て、もしもの先に出来たパラレルワールドだ。
一つ行動を変えるだけで、パラレルワールドは次々と作られていく。
僕にとって、どれが相応しい世界なのだろうか?
「″どれ″じゃなくて、″今″いる世界が、君に相応しい世界だよ」
僕にそっくりな声が、どこかから聞こえてくる。
今……か。
今いる世界のことを思い出すと、目の前に、光の扉が現れた。
……帰ろう、僕に相応しい世界へ。
僕はパラレルワールドではなく、目の前の、今の世界に手を伸ばした。

9/25/2025, 10:08:08 PM