煌びやかなビル群の灯りを見ている。
身体を削り尽くし、心の奥まで削った私は、二度と夜景の中に戻れなくなってしまった。
クラスの誰より数IIの点数が良かったはずなのに。
学年の中で1番早く現代文のプリントが解けたのに。
ぴかぴかの原石だった私は、磨かれないまま飾られて、いつの間にやら砕けていた。
おかしい!こんなはずじゃない!
叩きつけるような言葉は、140文字の制限に引っかかって、どこにも流れていかなかった。
眺めているだけで、生きているだけでいいなんて、私は、とても思えない。
あの夜の、光のひとつになりたかった。
今でも、夜景が苦手だ。
9/18/2024, 1:38:31 PM