あなたを初めて見た時、周りのすべてが無になったのを感じた。息を飲もうとしても、喉がつかえて上手くいかない。まばたきさえも許してくれない。体が動かない。ただ、心臓がすべて持っていかれてしまうのではないかと恐ろしくなり、胸にギュッと手を当てた。その場に、あなたと同じ場所に存在させてもらっている自分がひどく図々しい存在に思えた。それほどあなたは美しかった。
6/10/2025, 4:03:44 PM