「たそがれ」
たそがれているその背中を、蹴り飛ばしたいと思った。
君がいなくなればこんなに苦しむことも無いのに。
どう頑張っても君には勝てない、叶わない。
ただ僕もそれを望んでいる気がしなくもない。
気付かないフリをして、君の後ろを通り過ぎる。
僕は今日も無駄な努力を重ねている。
走っても走っても、苦しいだけなんだろう。
それでも諦められないでいる。
僕は僕が嫌いだ、でも僕を辞められないままでいる。
憎くて憎くて仕方が無いのに、君に憧れてやまない。
沈みかけの日はどうしてこんなに、赤黒いのだろう。
10/2/2022, 7:47:43 AM