言葉がうまく出てこないとはよくココでも言っているが、本当に出てこない。
どれほど出てこないかというと
頭では流暢な言葉が流れていても、いざスマホで打とうとすると、頭の中で思っていた言葉とは違う言葉が出力されてしまうくらい、表現したい言葉が出てこない。
これは何も、話し言葉を書き言葉に変換する為に起こる弊害ではなく、純粋に違う言葉が出てきてしまう。
そのせいで話の流れが変わってしまい、当初思っていたオチにいかなかった話も多々ある。
昔よく起きていた「言葉が喰われる現象」とも似ているようで少し違う。
言葉が喰われる現象は、言葉として出力しようとした瞬間に何者かに言葉を掠め取られる感覚がある。
その為、私はこの現象を「言葉泥棒」と呼んでいた。
言葉泥棒は、それはそれは見事な泥棒で、頭の中で生まれた言葉が手に伝わるまでのラグを狙って盗んでいく。
頭から一度生まれたのだから、もう一度同じ言葉を作ることが出来るはずなのだが──。
言葉泥棒の手にかかると、どんなにその言葉を思い出そうとしても、二度と出て来ることはない。
言葉泥棒は、一流なのだ。
その為、昔はよく「言葉泥棒に言葉を取られた」と一人キーキーと怒っていた。
しかし、現在起きている現象は、言葉泥棒の時とは違う感覚がある。
こちらは、出力しようとした瞬間に言葉の方が化けてすげ替わっているように感じる。
類語であるのならば、何ら問題はないのだが、想定外の形になるから困りものだ。
しかも、再度頭の言葉を出力しようとしても変容してしまっていて、元の言葉は消えてなくなっている。
こんな変な感覚を持っているのは、私だけなのだろうか?
その他、物語の手法として好んでやっていた事が出来なくなっていたり、ペアとなるべき言葉の片割れしか出てこなかったり、情緒が希薄になっていたり、あれこれあげると切りがない。
使わなくなった回路は消失してしまうと聞いたことがあるが、また使い始めれば開通してくれるのだろうか。
いい加減不便だからそろそろ開通して欲しいのだが、開通はいつなのだろうか。
開通予告がほしい今日このごろだ。
7/18/2024, 2:23:16 PM