私は、誰よりもずっと、未知に憧れている。
誰も見たことのない海の底や、誰も知らない宇宙の果て、大昔にいた古代生物に、古代文明の謎。
そこに何があるのか、どんな世界が広がっているのか。
自分の手で解き明かして、自分の目で見て確かめたい。
そんな憧れが、止まらなかった。
止まらない憧れを現実にしたいけれど、未知を解き明かすなんて、やっぱり夢物語のようで、嘘っぽい。
だから私は、夢の中にいるようにだらだらと、平凡な生活を送るのみ。
そんな私だが、今年、人生のターニングポイントに立ってしまった。
現実をみる生徒だらけのこの教室で、私だけが、子供のように、まだ夢を見ていた。
でも私に普通なんて無理だった。未知への憧れを捨てきれなかった。
私は、知りたかった。
それだけでなく、同じような志を持つ仲間と共に、未知を解き明かしてみたい。
だから私は、自分の夢へ進むことにした。
数年後の自分の姿なんて、わからないし、知る理由もない。
未知への憧れは、まだ始まったばかりなのだから。
4/9/2024, 2:14:01 PM