通りすがりの無能

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『いつまでも捨てられないもの』
「ただの友達。」
そう聞いたときから、諦めていたはずだった。
ただの幼馴染なのに、もしかしたらって期待してしまう自分も、それを利用して一番になろうとする自分も嫌だったのに。
あなたの顔を見るたび、声を聞くたび、どんどん好きになっていく。
見慣れた姿もよく知った性格も、全てが愛おしい。
―あぁ、好きだなぁ。
言うつもりはないけどね。
この気持ちは、いつまでも捨てられずにいる。

8/18/2024, 9:45:03 AM