むかむかするほどつまらない内容と、うんざりするくらい長いエンドロールが終わった。
私の人生が終わって、終末のシアターで一人座っている私がいる。
柔らかな安寧の椅子に凭れ掛かり、思うだろう。
「あまたの人が関わってくれたのね」
そして、劇場を立つ。
私はその日が来るまで、どのくらいエンドロールを延ばすことができるのだろうか。
大好きな音楽のメドレーに乗せて、平凡よりちょっと最悪な映画の後に。さらにまだ見ぬ人の名よあれ。
今日は少しだけ、遠くに行ってみようと思う。
「まだ見ぬ景色」2025/01/14
1/14/2025, 3:30:19 AM