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目の前では残虐な光景が広がっている。

異型の化け物共が人間を襲っている。広がっていく数多の血はベタベタに塗りたくらりた幼児の絵のようで現実味がなかった。だが、聞こえてくる泣き叫ぶ声がそれを現実だと僕に知らせる。化け物は愉快そうに残虐を繰り返す。
僕はそれを1人で眺めていた。化け物は僕を無視して通り過ぎていく。なぜ、僕だけ襲わないんだ。
時が過ぎ、人は誰もいなくなった。僕だけが死体の山を眺めていた。

あれはきっと悪魔だ。どうも頭がいいらしい。

12/19/2022, 3:45:27 PM