チェリー

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『二人ぼっち』
それは、二人だけでいることだと、私は考える―――

 私、いつも一人でいるの。
少し寂しいけど、大丈夫。
私には強い味方がいるから!!
それは、ハムスターのぬいぐるみ。
ハムスターのぬいぐるみは、とてもふわふわで目がくりくりしてる。
しかも手のひらサイズでサイコーに可愛い。
その子の名前はクリン!!
小さい時にテキトーに決めた名前だから、深い意味はないけど、私は気に入っている。
ゲームセンターでゲットした。

 そんなある日、クリンが消えた。
一人でどこかに行くなんてことはありえないから、私がどこかへやったのだろうと、家族は言う。
でも、家の中を一日中探したけどいなかった。
そんなのありえない。だって、外には持っていかないから、おかしい。
でも一応、外も探してみた。

 「いない。どうしよう…。」私は涙を流してしまった。
『あれ、石森さん?どうしたの?』え?山田君…。
ヤバい、泣いてるところ見られたくない!!
私は急いで涙をふいた。
「あ、山田君。実は――」
私は山田君に事情を伝えた。
『そうなんだ。俺も手伝うよ。』
そう言って山田君は手伝ってくれた。

 『…結局見つからなかったね。』
「何か、ごめんね。」私は謝った。
『い、いや別に良いって。』
山田君は言った。
「…今日は、ありがとう。もう、帰っていいよ。家はどこなの?この辺?」
私は帰り道を歩きながら言った。
『俺、い、家がないんだ。』
「え…うそ。ごめん。」
『あ、別にいいんだ。』
私は、少し考えてから言った。「私の家に来て。」

 今、山田君が私の部屋にいる。
今までは普通のクラスメイトだと思っていた。
でもいまの私は、違う目で彼を見ていた。
好きになったかも…。
今私は、一人ぼっちじゃない。

 二人ぼっち

3/21/2026, 12:25:01 PM