27(ツナ)

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「嗚呼」

「嗚呼、タイクツダ。」
貧乏書生は神田の街をフラフラ彷徨う。
今日も今日とて平和で退屈な、くだらない。
なにか事件が起こらないかとフラフラ彷徨う。

「おい!そこの。」
突然、誰かに呼び止められた。
「ワタシの名前はソコノではない。」
「そんな事はどうでも良い。暇なら手貸してくれ!」
「お?ナンダナンダ。事件か?事故か?」
「は?いや、この荷を運ぶのを手伝ってくれ。絶対に落とすんじゃねぇぞ!あーあと、絶っ対に中は見ないようにな。」
「ナンダ、荷運びか…。ん?何かクサイぞ。」
チラッと荷を盗み見ると、切断された人の四肢のようなものが見えた。

「嗚呼…オモシロクナッテキタ。」

3/9/2025, 10:49:39 AM