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〜友達〜

入学式の日
小学校中学校と続きぼっちだった僕はどうせまたぼっちだろうと思い、1人遠いところを見ていた
校長先生の激励の言葉や代表者の夢を持った言葉、1つ年上の先輩の期待の言葉
どれも頭に入ってこなかった
右から左いや、耳を避けて頭の上を通って行く
何も聞こえない無の境地に達したかのようにただ呆然と話を聞いている振りをする
教室では特にガヤ着くこともなく話せる人は周りの人と話したり、本を読んで待っている人がいたり寝てる人がいたり
先生が教室に来るまではみんな自由奔放にしていた
ガラガラと扉が開き先生が入ってくる
「えー、皆さん入学おめでとうございます」
そこからまた、長々と何故かイケメンの先生の話を頭の上を通しながら聞く(フリをする)
出席番号的に俺は結構早い方だ
6番の俺は1列目の1番後ろ
つまりはぼっち席、一番端の門
しかもロッカーにとてつもなく近い席だ
むっちゃいい席だけど、こういうところでは陽キャが群がる
長いため息を吐く
「という事で皆さんいじめなどをせず仲良く3年間をすごしてくださいね」
先生の話が終わる
本当に何も聞いていない
何言ってたんだろうと頭をポリポリと搔く
まぁ、いっか…

入学式から少したってクラスの雰囲気も【緊張】から【ぎこちない】に変わり【仲良し】になっていく
その代わり俺の周りは【緊張】でも【ぎこちない】でもない
【無視】がいちばん当てはまるだろうというくらい誰も話しかけられないし、同じ陰キャ仲間もグループができて話す人がいない
1人ぽつんと授業の準備をする
「いってぇな、当たってんだよ謝れ」
椅子を下げた時後ろにいたいかにもヤンキーな男子に当たってしまった
サッと血の気が引く感覚がしていわゆるジャパニーズ土下座をする
「は……?」
教室内の空気がカチンと固まりざわつき始める
「うわ…陰キャくんいじめてるよ」
「可哀想w」
「さすがだよなw」
そんなふうな言葉が飛び交う
頭がぐるぐるして目眩が酷くなる
同時に吐き気も襲ってきてしまった
「何してるんですか、全く小さい頃から変わらないですねぇ、土下座させないでください」
「俺がしろとか言ってねぇよ!あとガキ扱いやめろ!」
先生が声をかけてくれたおかげで体調は少し改善されたが、やっぱり周囲の視線が痛い

「大丈夫でしたか?」
暖かいお茶を入れてブランケットを肩にかけてくれた
「なんで俺までよ」
とブツブツ呟いているいかにもヤンキー君
なんだか悪いことをしてしまったなと思いやはりまたジャパニーズ土下座をしなくては行けないのではと身構える
「土下座はしないでいいので安静にしててください」
そう言って僕の肩を押して座らせる
また土下座を披露しようとしていた僕にぽかんと口を開けて呆然とするいかにもヤンキー君
「あはははww」
そう言って声を荒らげて笑い始めてびっくりした
「おまwお前変なやつw」
「最近の学校生活で不便は無いですか?ずっと一人でいるけれど、彼はほっといていいので」
特には…1人は慣れているので
そう返すとなんだか寂しそうな顔でこちらを見てくる
そんな悲しい人に見えるのだろうか
逆になんだか悲しくなってくる
「あ、そうだ、彼と友達になってみたらどうですか?嫌なら先生とお友達になりましょう」
「は?友達?」
ぴくっと肩が飛び跳ねる
なんか声が低い
先生もヤンキー君も声が低く互いを威嚇しあっているかのようだった
「では先生と友達になりましょうか」
「あ""?そいつの友達は俺だわ、ばーか」
「先生にその態度はいい度胸じゃないですか」

初めてできた友達
それは先生とクラス1番のヤンキー君だった
その2人とは学校を卒業した今でも仲良しで良く家に招かれて泊まったりゲームをしたりするようになった


《一言》
主のClockです
今作は語彙力完全に消えました
すいません
多分分かりずらいし何言ってんだ状態なると思います、すいません💦

Clock

10/25/2022, 1:07:09 PM