愛と言う不確かな代筆係

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DREAMS COME TRUE

すき

こんな深い時間に聴きたくて

これから…


すきなことは

じぶんがよくわかっていると…

おもってた…

すき…すき…

すき…

ほんとに恋を知ったのは遅かった

20歳少し前くらい…

ほんとに恋を知ったからなのか…

何処からも流れてくる音が

恋を誘う甘いメロディに聴こえくる…

不思議なほどに…

そして知った…

すきなことを…


いたずらな駆け引きは

それまでの自身の幼いこととも知った…


覚えてる風景

平成6年梅雨季の横浜横須賀道路

夕暮れの時の日曜日

八景島シーパラダイスができた頃

幸浦のトンネル前から渋滞情報

少しして情報のままに渋滞中へ

ハザードを出し…

煙草に火をつけた…

上司が残業多くてダウンしていて

それでも責任だからと昼過ぎに現場に来た

帰り道の俺のバンの後部座席は

高熱の上司の束の間の寝床と化した

生きるって…愛するって…

責任だと痛感した

渋滞の最中

上司の奥様 娘さんたち 息子さん

顔が浮かんだ…

1度だけ食事に呼ばれただけだけど

もてなす事 もてなされる事

些細な事が大事なこと絆と生むと知った

愛されてる上司

愛されてる奥様

愛されてる上司の子供たち

安心間に包まれた温もりは

上司のマンションからの京王線百草園駅への

帰り道に俺に楠瀬誠志郎の歌の鼻唄を出させた…



渋滞が解消しそうな頃にFMヨコハマから

甘いメロディが流れてきた

上司は鎮痛剤が効いてるのか

軽いいびき声が…

俺はFMヨコハマからの楠瀬誠志郎の歌声に

誰かを思った


遠い記憶の事

その人は愛した人と逃避行に出た事を知ったのは

恋が終わり4年過ぎてから…



俺さ…

こんな深い時間に…

もう朝だよ…4時過ぎたし…

あいつを思って

すき…聴くよ…


すきだからね

すきなんだ

あいつの事がね

すきすきすき…

すき…

あいつを悲しみから守りたい

俺のあいつへ安心間だから。

4/5/2025, 7:18:25 PM