【奇跡をもう一度】
無数の星々が輝く空に手を伸ばす
魔女は星を紡ぐ
星座を描くように、星々が巡り会うように
彼との想い出が詰め込まれた、数多の星が煌めく空に、魔女は1つ、また1つと星を紡ぎ星座を創り出す。
『…貴方に会いたい』
貴方の隣で見る、あの星空が好きだった
私に嬉しそうに星を教えてくれる、あの顔が好きだった
今思い返せば、彼との想い出が全て幻だったかのように想う
あれは全て夢だったのだろうか
淡い、泡沫の日々
だけど、決してこの胸に焼き付いては消えない
鮮烈な日々
ずっと、このまま私の胸から消えないで
例え私の中にある想い出が、全て夢か幻であったとしても、構わない
私の中で彼は生き続けるから
けれど、もしこの世界に奇跡が有るのだとすれば
私の願いが叶うのならば
また、もう一度彼に合わせて欲しい
嗚呼、星々よ。彼との想い出を煌やかせる、満点の星空よ
どうか、奇跡を起こし給え
もう一度、彼と巡り合わせ給え
終ぞ叶わぬ願いに想いを馳せ、魔女は今宵も星を紡ぐ。
10/2/2023, 10:26:48 AM