現実逃避
レベル上げの為にモンスターと対峙し
攻撃し防御し魔法の杖で詠唱呪文を
唱えヒールを唱え仲間のパーティーの
HPを回復しモンスターを倒してコインを
集め コインが貯まったら 道具屋や
防具屋を回り新しい装備に切り替える。
それが終わったらまたレベル上げ
合間に町や村の人に話し掛けクエストを
頼まれそれを達成するとお礼にレアアイテム
を貰え また森や林 草原に行ってレベル上げ コインを貯めて 貯めて 貯めまくって ポーションや状態異常回復薬を
買い込み セーブポイントのある宿屋で
体を休め セーブをして いよいよ本番
上級のダンジョンに挑み
トラップの消える床や上下逆さまになる
部屋 壁があって進めず隠し扉を
探さなければいけない部屋
全てのトラップの謎を切り抜け
クリアしても 小ボス 中ボス 大ボスの
連続コンボ 復活の呪文を駆使して
踏みとどまって 何回死んだか....
やっと命からがら地獄のコンボを抜け出したと思ったらまた次の町に行き新しい
ダンジョンに向かわなければならない
二次元の何と過酷の事か それに比べたら
三次元なんて 軽い 軽い
さあ早く 溜まった夏休みの宿題
全部おわらせなきゃね!!
現実逃避 終わり
こうして私は、目の前の軽い現実に
立ち向かって行く
ボスの名前は、宿題
さあ行こう 大丈夫 絶対倒せる
何せ私は、勇者なのだから
宿題よ 待っておれ このペンと言うなの
剣で必ずお前を倒す いざ行かん
と私は、「馬鹿な事やってないでさっさと
終わらせなさい!」と言う仲間の厳しく
背筋が伸びる様な怒鳴り声 否 声援を
受けてペンを宿題に突き付ける
宿題に長い攻撃詠唱呪文をぶつける為
奴の体に呪文の文字を刻み付ける
数式と言う名の攻撃詠唱呪文を
ちなみに余談だがさっき声援をくれた
仲間の名前は、オカンと言う
よきパーティーの仲間を持って
私は、世界一の幸せ者である
おっと どうやら敵のボスは
仲間を呼んだ様だ
私は、また長い呪文の詠唱にはいらねばならぬ
今度は、漢字と言う呪文の詠唱に
なのでもうのんびりと話す時間は無いので
このへんで切り上げさせてもらう
さらばだ諸君 私は、必ずやこのボスを
倒し 皆に心の安寧を与えると約束しよう
その日までしばしのお別れだ さらばだ
こうして 勇者は 光の早さでペンと言う
名の剣を宿題に突き立て倒して行った。
勇者のおかげで世界の平和は守られたのだった。....。
2/28/2024, 7:18:18 AM