題名:桜散る
「桜、散っちゃったね。」
「でも、地面を見てよ。桜のカーペットみたいでしょ?」
「本当だ。でも、ここを踏む事なんて出来ないよ。」
「なんで?」
「踏んだら、桜が汚れちゃうから。」
「でもさ、そうやって消えるから、また春に綺麗になるんだよ?」
「君のように僕はそう思えないよ。怖いんだよ。こうやって過去に傷を負う事が。だから、だから、怖くて動けないんだ。」
「だったら塗り潰そうよ。過去なんて。」
「…できるの?」
「私のパレットには、塗り潰せない色はない。」
4/17/2026, 11:50:09 AM