不整脈

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私は落ちていく
方向を掴み上を見つけ、水面から顔を出した
足元は見えない。手のひらはしわくちゃ。
片手にじめじめした金属壁を感じる。

私は深いところに沈んでいる
気づいた時にはもう下にいた
指の先で押す水は、
固く、冷たく、柔らかい。

私は名前を呼ばれた気がする。
ただそれはわたしであって私でない。
上がろうとするわたしを私は見つめている
きっとそれが最善だから。

私は完璧な自分を追い求める。
深く沈み、わたしは上がる
自分は私を押し殺した
全ては自分のため、喜びのため

私って一体誰なんだろうか

6/30/2025, 7:36:36 AM