Na

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「寒いね。」
そう言って私は少し背の高い彼を見る。

「そうだね。ホントに寒い。」
彼はそう言いながら手を繋いできた。

「こうすれば少しは温かいでしょ。」

付き合いは長い方だけど
手を繋いだことは1、2回程度で
なんだかまだ慣れなくて顔が熱くなった。

そんな私を見て彼は
「照れすぎ笑」なんて言ってたけど。

そんな彼の耳が赤いのは見逃してない。
お互い慣れてないことになんだか安心して
心が暖かくなった。

「そういえば,冬になったら何したい?」
私が彼に聞いた。

「うーん,クリスマス一緒に過ごしたりしたいかな。」
彼が言った。

「いや,当たり前じゃん。一緒に住んでるんだから笑」
私が言うと

「そうだね笑,でも今年のクリスマスは
ちゃんとお店でご飯食べない?」
彼は私に笑いかける。

去年はお互い忙しくて
夜しか会えなかったから少し残念だったんだよね。

「うん!今年の冬はやりたいこと全部やろう」
テンションが高くなった私を見ながら

「うん。最高の冬にしていこうね。」
優しい声で言ってくれる。


冬になったら

こたつでダラっと過ごすのもいいなぁ

雪遊びするのもいいかも

イルミネーション見に行ったり

初詣一緒に行ったり

やりたいこと沢山あるけど

1番の願いは



冬になっても彼と一緒に楽しく過ごすこと





─────『冬になったら』

11/17/2022, 9:29:50 PM