『どこまでも続く青い空』
今日は晴れ!
の予報だったのに期待を裏切るような厚い雲。
昨日から楽しみにしていた散歩を台無しにされた気分だ。
だが私は考えた。持ち前の晴れ女を今見せてやると。
傘も持たず、私は家を飛び出した。
曇り空の中散歩をしている人も一定数居るんだなと、
今日来ていなかったら知らなかっただろう。
曇り空の方が気温は涼しくて歩きやすいと言うのは感じた。
しかし私は晴天の中歩きたいのだ!
そう思いながら、少し高い山とは呼べない丘へ来た。
周りには誰も居ない事を確認し私は大きく息を吸った。
「おテントさんの恥ずかしがり屋〜!!!」
私の声は大きく響いた。少し恥ずかしかったが次の瞬間、
少しずつ厚い雲の隙間から光が刺し、
しまいには雲ひとつ無い青い空が広がった。
コレだ!コレを私は見たかったのだ!
空のどこを見渡しても青く広がり太陽だけが主張する空!
私はまた大きく息を吸い込み、
「おテントさんありがとう〜!!!」
と叫ぶと青い空の端まで届いた様な感覚になった。
私はこのどこまでも続く青い空の下サンドイッチを食べ
少し居眠りをしてから帰宅した。
10/23/2023, 12:47:36 PM