月影若葉

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暗い森は静寂に包まれていた
✕✕✕…もとい、テトラは森で出会った銀髪の青年(?)のジーニーと共に兄のネビルを探していた
「ねぇ、ジーニー」
『何でしょうか?』
「本当にこっちで合ってるの?」
『はい。此方の方からこの森に元から住んでいた者と違う気配を感じますので。』
「それが兄さんっていう保証は?」
『それは…五分五分といったところですね。』
「じゃあ、あんまり期待はしないでおくよ。…にしても、この森すごく広いね」
『あぁ、その辺りからは少し周りには気をつけて進みましょう。なぜなら、入り口付近にいるものよりも恐ろしいものが徘徊していますので。』
「…それ、先に言ってくれない?」
『すみませんねぇ、ついうっかり忘れていました。』


森の中の別の場所、ネビルは誰かの気配を遠くに感じた
「コの気ハイ、知っでイルギがㇲる。
デも、白無いゲハイモ一緒に・・・。
いづテ見ョう。」
ネビルはその気配に向かって歩き始めた

兄弟が出会う日はそう遠くない



『おや?』
「どうしたの?」
『例の気配が此方へ向かっているようです。しかし、他の複数の気配も周囲に感じます。』
「どのみち、警戒しておいたほうがいいみたいだね。」
『それと、貴方は少し変わられたように感じますねぇ。』
「え?」
『ご存知でないのですか?』
「どんな風に変わってるの?」
『どことなく、こちら側に近い気配をまとっているように感じます。』
「それって…」

10/7/2025, 1:45:16 PM