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明るくなり始めた空に、少し焦りながら準備をする。

外に出れば、キンと冷えた空気が体温を奪い始める。
この冬特有の空気が案外好きだ。

白く息を染めながら坂道を登る。
登りきれば、1人2人と同じように待つ人に出会う。

一言挨拶をすれば、私も東に顔を向けその時を待つ。

動きを止めた体は途端に冷えて震え始める。
そんな寒さに耐え、まだ日が昇らない空を見る。

今年はいい年になるといいなと雲一つない空見て思う。
顔を戻すと、もうすぐだ。

山を影に光の点がゆっくりと広がっていく。

光を直視する目に存在を刻みながら、太陽は上る。
手を合わせてしまうのは、日本人の性だろうか。



あけましておめでとうございます。
良い年になりますように。

1/3/2025, 10:41:45 AM