詩『究極の二択』
(裏テーマ・神様へ)
あれは17年前の夏でした
激しい通り雨が降ったりやんだり
蒸し暑い残暑でした
有名なテーマパークでした
私の母はそこで意識をなくした
救急車で運ばれた
人生どんでん返しの瞬間でした
楽しい家族旅行が爆発しました
脳出血で危篤です
そこで究極の二択を急かされる
医者から母を、生かすか殺すか…聞かれる
長くて短い1時間でした
母は脳幹を圧迫されていました
言葉を話したり理解する脳も壊れてました
助かっても要介護5です
「たぶんあなたの人生が壊れます」
「地獄のような日々を耐えられない人が多い」
「死なせるのも孝行です」
そして究極の二択を決めました
会話もできず暴れても生きて欲しかった
母のためより私のわがまま
私は神様とも約束をした
助けてくれるなら私はすべてを捨てると
母の介護だけに生きると
まさに17年間は地獄でした
おまけで父の認知症の介護まで増えてた
去年、母が亡くなるまで
私は神様へ話しかけた
あなたとの約束は最後まで守りました
有り難うございました
血の涙が出るような日々も
まるで砂金の山のようにキラキラしてた
幸せな延長時間でした
4/14/2024, 2:45:00 PM