『ところにより雨』
男の子と女の子が巡り会う物語。
僕の街は、不思議。
ある一定の場所だけに雨が降る。
それは時々起こる。
人のいない場所で…。
みんな、気になってはいるみたいだけど、確かめようとはしない。
理由は、誰も知らない。
だから僕は気になった。
ものすごく、確かめたい!という気持ちに襲われた。
だから、確かめに行った。
今までの情報をたっくさん調べて、集めて、ノートにまとめた。
「さぁ、出かけるぞ!!」
僕は家を飛び出した。
「えぇっと。雨の降る場所は北の方向…。」
北は、山がたくさんあって、少し怖い。
でもあそこに、時々降る雨の謎が隠されていると分かると、怖いところも、怖くなくなる。
僕が山を登り始めてから、2時間が経過した。
僕は、お気に入りのカバンに詰め込んだ非常食のお菓子を口に放り込んだ。と、その時だった。
ポツ、ポツ、ポツ―――
雨が降り始めた。
僕は、目の前にある木に登り、望遠鏡で空を見た。
今登っている途中の山周辺は、雨が降っているけど、僕の住んでいる街は青空に包まれていた。
「来た…。この山だ。やったぞー!!!」
僕は大喜びして前を向いた。
そこには「?家かな。」
小さな山小屋があった。
「雨が強くなってきたから、あの山小屋に入れてもらおう。」
僕は山小屋まで走った。
ギギギ…。
「失礼しまーす。誰かいますか?」
返事はなかった。
家の中は、薄暗く暖かかった。
僕は、気持ちよさそうなソファーに座ろうと、膝を曲げた。
と、『ヒック、ヒック…。はぁ、そろそろ泣き止め、私。雨よ、止め。』
上から、声が聞こえてきた。と、いきなり雨が止んだ。
僕は、ミシミシと音を立てる階段を、ゆっくりと上がった。
そこにいたのは、僕と同じ年くらいの女の子だった。
「…こんにちは。」
『誰!?何故ここに?』
「え、えっと…。実は…。」
僕は、事情を説明した。
「ちなみに君は何故ここにいるの?親はいないの?」
僕は気になっていたことを聞いてみた。
『親は…、はぐれたの。この山で。だから私は、泣いてるの。助けて?街への帰り方が、分からないの。』
僕は、雨が止むまでこの山小屋に泊まった。
次の日になると、外に出てみた。
昨日までの雨は、まるで嘘だったかのような青空が広がっている。
『準備は出来たよ。』
僕は、女の子を連れて街まで山を下りた。
話を聞くと、女の子は行方不明になっていたらしい。
ある人は、神隠しだと言った。
ある人は、家出をしたんだと言った。
でも、見つかってよかった。
僕は、雨の謎が分かってスッキリしたし、街の人は、行方不明になっていた女の子が帰って来てよかったと思うはずだ。
これにて事件解決!!
この男の子の冒険は、まだまだ続く。
あなたの想像しだいで。
3/24/2026, 11:02:19 AM