うちの家のクリスマスイブの夕方は大忙しだ。明日のクリスマスに向けての食材を買ったり、家にイルミネーションを付けたりと、休む暇はない。
うちの一家は物事を計画的にやらないことが多く、いつもギリギリになってから準備するのがオチである。なので今年のクリスマスイブも大変忙しい。
そんなことは見ず知らず、ゲームをポチポチといじっている一番上の兄はまたかよ、と、呆れた表情をしている。呆れるくらいならお前も手伝え、と内心思ったが、兄は言うことは聞かないタイプですぐキレるのでそっとしておくことにした。
はぁ、、、マジでコイツキメェ、、、
ほら、キレた。
ゲームは娯楽の一種なのに、キレたら娯楽なのか?という疑問さえあがってくるほど兄はゲームに対してよくキレている。しかし今日はまだ静かなほうだ。いつもは物にあたったり、長女の私に対してゲームの文句をペラペラペラペラと言ってきたりで、本当にうちの家の厄介者として扱っている。
兄の近くにいたらまた文句を言われそうなので、私は早々と立ち去った。
立ち去ったあと、キッチンで私はサンタさんに、兄への恨みを込めつつ、目一杯懇願した。
物とかいいんで、兄のゲーム機を壊してください
12/24/2022, 10:27:26 AM