ねーま

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やるせない気持ち

男は走り出した。
この心にあるモヤモヤは一体なんなんだ。
男はこのやるせない気持ちを発散する方法を走り込むことで発散しようとした。
しかし現実はどこまで走ったって、どんなに汗を流したってこのやるせない気持ちは心の奥底でふつふつと青く燃えていた。

男は走るのを辞めた。
気がついたら見晴らしの良い丘の上に立っていた。
夜景がすごくきれいだ。
この街の一体何人が幸せで、何人が自分のようなモヤモヤを抱えて生きているのだ。
そんなことは知ったことではない。
男は叫んだ。だが、やはり叫んだところでこのモヤモヤの火は消えない。

翌朝、気持ちの良い朝日がカーテンの隙間から覗いていた。
男は立ち上がり、仕事に行く準備をした。
そして家を出る。男の心の中にはまだモヤモヤは残っている。たぶん消えることはない。いや消してたまるか。
やるせないモヤモヤした気持ちはいつしか男の活力に変わっていた。そしてその炎は昨日に増して青くそして大きく燃え上がっていた。

男は呟く、行ってきますと。

8/24/2023, 4:40:35 PM