とある恋人たちの日常。

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 仕事のストレスが溜まると、青空が見たくなって高層ビルの展望フロアまで足を運んでしまう。
 
 空の広さに自由を感じて感動するんだ。
 重くなっていた心が晴れて行く気がして、空の近くに行きたくなる。
 
 俺の仕事はお医者さんだから、失敗は基本できないんだ。
 でも、ままならないことが溜まれば心が疲弊する。
 そういう時に展望フロアがある高いビルに遊びに行った。
 
 地上にいても遠い空。
 全然届きはしないけど、それでも手を伸ばしたくなるし、近いところに行きたい。
 
 でもさ、最近ちょっと違うんだよね。
 好きなものがやたら被っている子がいて、最近よく話す。
 
「あの子になら……一緒に見たいかもな」
 
 なんでだろう。
 
 そうは思うけど、その疑問には見ないふりして空を見続けた。
 
 
 
おわり
 
 
 
六九六、遠くの空へ
 
 
 

4/12/2026, 12:42:29 PM