"星空の下で"
眠れない夜だった。
オレンジ色の光を眺めて、自らの呼吸と心音だけを聞く
すぅと意識を手放すように瞼を閉じて一度、二度と息をした
昨日はどうやっていたっけ、と思い出そうにも同じことをやっていた覚えしかない
もぞもぞと身体と布団を動かして暑くなったり寒くなったりを繰り返す
そんなことをしていると、ベッド横のカーテンが目についた
開いている。
僅かだが、中央のカーテンが開いてレースカーテンがこちらを覗いている
ひやりと何だか恐ろしいものを感じて、閉めるために起き上がった
片手でカーテンの裾を引っ張ると、レーンがカラカラと音を立てる。
そのまま背中をベッドに押し付けると、私を支えたスプリングがギシと鳴いた。
もし、開けて空を眺めていたら
どうなっただろう
もしかしたら、満点の星空が私を癒してくれるかもしれない
もしかしたら、真っ暗な空におおきな月がいたかもしれない
もしかしたら、誰かがいたのかもしれない。
ぼんやりとした頭の中で、“もしかしたら”を考えているうちに、私はようやく意識を手放した。
4/5/2026, 4:35:02 PM