〈お題:空を見上げて心に浮かんだこと〉
ー評価:駄作
真空パックに入れたようなのっぺりとした雲が空を覆っている。
12時を回ったばかりの下り坂は小雨に打たれているようだった。
濡れたアスファルトはきっと、冷たい風が傾れているに違いない。とても心地良さそうだ。
寝る時間と謳われた時刻は過ぎ去って、時計の針は緩やかに歩みを進めた。
僕は静寂に居座る秒針から耳を逸らして微かな雨音を聞く。
そのまま目を閉じれば目に見えない世界がそこにはあった。空想世界とも言われているその世界は僕の中で無限に広がっている。
一度(ひとたび)空想世界に足を踏み入れれば、ずっともっと騒がしくて冷たい。
今夜は涼しい夢が見れそうです。
7/16/2024, 3:58:00 PM