自称劣等星

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ー一筋の光ー
その光は思ったより近くにあった。
四方八方にあったはずの光の筋道は、私の無能さによって一筋に変わってしまったのだから。
頭は悪いし、運動も出来ないし、リーダーシップもないし、語彙力もないし音楽センスもないし絵もうまくないし工作も出来ないし流行りにも乗れない。
沢山私に注いでいたはずの光は、人生を歩むに連れ遠ざかって、まるで長い長い階段からスローモーションで落ちているような感覚に陥る。
どこで転んだのかは分からないけど、確かに落ちていっていた。
残されたけど、確かに見えた 一つの才能 『一筋の光』さえ、何の才能か分からないほど落ちてしまった。
一筋の光は思ったより近くにあった。
だけど届くことはない。
その光が何か分かるまで、誰かの手『一筋の光』が伸びてくれるまで

11/5/2024, 10:11:22 AM