暗がりの中で…
…
時々光るそれは、何か意味があると思っている。
昼間でも何度も光ったり消えたりしているから。
寝る前に部屋の灯りを消してパッと光ると、最初はビクッとなっていた。
部屋が暗いと余計に驚く。
今時期は早朝に起きて下の階に降りていっても、部屋が真っ暗な闇だ。
階段の途中で、下の階がやけに明るい。
ん?電気の消し忘れ?え?誰かいる?と、それも早朝からビクビクしたものだ。
今はもう、あぁ…光ってるんだと慣れてしまった。
暗がりの中で光るそれは、電話だ。
私が何か不安になったり、心配な事があったりすると、心配している様子で、光る。
不安が解消したり心配事が無くなると…ぱったり光らなくなる。
不思議だった、ずっと。
でも、勝手な思い込みでも構わないと思っている。
数年前に亡くなった私の父からのメッセージ的な光だと信じている。
『頑張れよ』『無理するなよ』『ちゃんと食べろ』
『大丈夫だ』『母さんの事頼むな』『すまんな』
…と、多分、言っている。
光るたび、えへへ…大丈夫だよ〜心配しなくても…と心の中で呟いている。
うろうろしてるんだろうな…。
また今度は、いつ暗がりの中で光るのかな…と、ちょっと待ったりしている。
*読んで下さり ありがとうございます*
10/28/2023, 10:20:11 AM