川柳えむ

Open App

 一滴、一滴。

「うざい」
「きも」

 ぽたり、ぽたり、と。

「悩みなさそうでいいね」
「そんなんじゃやってけないぞ」

 少しずつ少しずつ、グラスの縁すれすれまで。

「○○って本当に馬鹿だな」
「おい、この××××××」

 ストレスという名の雫を溜めながら、気持ちを抑えて。

「△△△△」
「○○、××××――」

 表面張力で、溢れるギリギリまで笑っている。

「――」

 決壊まで、あと――


『溢れる気持ち』

2/6/2024, 1:33:48 AM