白い翼を持った少女は
太陽が輝く広い舞台で優雅に飛ぶ日を夢みていた
「傷だらけで飛べるわけないじゃない」
亡き姉が最期に残した言葉
嗚呼、もし私が奇跡を願う天使様なら
いつかその願いを叶えに
王子様が来たのでしょう
羽ある人間が飛べないなんて
なんの為に生きているの
地に足をつけて生きることで
前世の罪を償っているとでも言うの
光るライト 輝く月
まるで漫画のヒロインに用意された舞台のよう
私を見て、綺麗だと
最後列から叫んだのは貴方一人だけ
モンシロチョウのように
小さな翼はためかせ貴方のもとへ飛んでいくの
それが私に出来た新しい夢
5/10/2023, 10:08:40 AM