あなたの望みが叶う時
私はあなたの隣にいたい
囀るように笑い、支え合い、偶には喧嘩もして
かつて奪われた当たり前の片隅で、並び立つ
差し込む朝日に微睡むあなた
たかが布の塊を妬む私を、あなたは微笑んで迎えるのでしょう
昼下がりの珈琲
あなたの想いが込められたクロワッサンを、私は溶け切ってしまうまで味わうのです
月光が照らす窓辺、降り頻る雪が闇を覆っても
あなたは忘れないのでしょう
背負い続けるのでしょう
その涙を拭うことを、細い肩を抱くことを、どうか許してください
なんて、素晴らしい未来
どんな祝福にも勝る約束を、何度夢に見たでしょう
許されざる明日を打ち明けたなら、きっとあなたは抱き締めてくれるけれど
あなたの望みが叶うこと
あなたが当たり前の中へ帰ること
私は願ってやまないのです
亡霊も宿命も、悉くを撃ち落として見せましょう
愛しいあなた、私の太陽
あと少しだけ、どうか隣に居させてください
(時間よ止まれ)
2/16/2025, 11:09:24 AM