「ずっとこのまま」
ずっとこのままなんて有り得ないし、何もしなくても時は過ぎて行くけれど、それだけではダメな事も知っている。
何かと繋がっていないとヒトのカタチを保てないのも事実。
あぁ、それでも。
どうか神様、お許しくだい。
もう少しだけ、このままの空白を漂っていたいのです。
ゆっくりとを溶ける時間を、この心の為に。
散り散りになってしまった、わたしを取り戻す為に。
※閲覧注意※
幼馴染シリーズ。
オトナの時間、継続中です。
【ずっとこのまま】
その人は、理性的で真面目。
自分自身を律する事が出来る賢い人。
そんな人でも、人間である。
人よりは少し薄いらしいけれど、きちんと欲も望みもある。
夜と言う、惑いの時間の力を借りて、その人の願いをそっと叶える。
そんな風に言い訳をして、抑えきれない自己中心的な欲望を、相手に宥めてもらうばかりで。
自分が情けないやら、涼しい顔ですましている相手が憎らしいやらで、内情はグチャグチャなのだ。
「カズ…。も、少しだけ、このまま。」
熱で潤んだ色素の薄い瞳が、籠もる熱を吐き出す紅い唇が、ひたりと吸い付く肌が熱を伝えてくる。
「…かっちゃん?ずるいよ、そう言うトコ。」
日頃、我慢できるせいなのか、まとめて請われたりするものだから、ついつい歯止めが利かなくなる。
「オレは、ずっとこのままが良い。」
首を傾げるあなたが愛おしくも憎らしくて、力いっぱい抱き締めた。
1/13/2026, 9:44:33 AM