国中から嫌われた男。
テレビやスマホの中でしか見ることはなく、本当の素性は分からないまま、マスメディアからの情報だけがすべてで。
それを信じるしかない故に、悪い奴だというイメージを植え付けられて、心の中で蔑みまくる。
何の恨みもない一人の男を、最低の人間だと決めつけて、まるで自分が正義の番人であるかのように。
そして、すべてはひっくり返される。
ひっくり返されると、今まで聞いていた言葉のイメージが、まるで違う側面を見せてくる。
人道外れるセリフだったのが、苦渋の決断の末だったかのように聞こえたりして。
つい数ヶ月前の自分の感覚が恥ずかしくなるほど、善と悪がごちゃ混ぜになって、答えは風の中。
もう、画面の向こうの世界のことなんて、何ひとつ信じられないや。
判断材料になる情報が、すべて操作されたものだったら、正解になんて辿り着ける訳がない。
騙されて、振り回されて、光と闇の狭間で翻弄されるだけ。
希望と失望が交互に見え隠れしてる世界だ。
目の前のことしか、信じちゃいけないのかもしれない。
投票率が低迷するのも頷ける。
いったい、何を信じて自分の一票を投じたらいい?
テレビやネットで語られていることが、すべてデタラメな可能性だってある。
いや…実際にデタラメが横行してる。
だから日本は30年も…以下省略。
人は人を騙せる生き物だ。
騙されていない保証など、どこにもない。
じゃあどうするのか。
私の答えは単純だ。
自分が本当に信じられる候補者が出るまで、誰も選ばない。
消去法で、この中だったら…この人か?なんて選び方で、本当に意味のある投票だと言えるのだろうか。
投票率の低さは、もっと政治を信じられるものにしろという、国民からの訴えと捉えよ。
その手段を講じる責任も、彼らにはあるはずだ。
国中から嫌われた男を、改めて信じた人達は報われるのか。
それはきっと、この先も二転三転していくのではないだろうか。
完璧な人間はいない。
だから、どこか「賭ける」部分も必要なんだと思う。
でも、政治はギャンブルではない。
もっと本当の情報を、そして本当の人となりを知ることが必要なんだ。
何故なら、人は人を騙せる生き物だから。
12/2/2024, 1:57:13 PM